ディスレクシアと魔法の定規
ディスレクシアとは
知的な遅れや視聴覚障害がなく充分な教育歴と本人の努力がみられるにもかかわらず、知的能力から期待される読字能力を獲得することに困難がある状態のことを発達性のディスレクシアと定義されています。なお、通常、読み能力だけでなく書字能力も劣っています。
ディスレクシアの特徴
発達性ディスレクシアの読字や書字の特徴には、以下のものがあります。
- 文字を一つ一つ拾って読むという逐次読みをする
- 単語あるいは文節の途中で区切って読む
- 読んでいるところを確認するように指で押さえながら読む(これらは音読の遅延、文の意味理解不良につながる)
- 文字間や単語間が広い場合は読めるが、狭いと読み誤りが増えて行を取り違える
- 音読不能な文字を読み飛ばす
- 文末などを適当に変えて読んでしまう適当読み
- 音読みしかできない、あるいは訓読みしかできない
- 拗音「ょ」促音「っ」など、特殊音節の書き間違えや抜かし
- 助詞「は」を「わ」と書くなどの同じ音の書字誤り
- 形態的に類似した文字「め・ぬ」等の書字誤りを示す
厚生労働省WEBページより抜粋
ディスレクシアと魔法の定規
ディスレクシアの方でも視覚認知機能・視空間認知機能・音韻認識機能のどの部分に強く困難があるかによっても違ってきます。
文字が動く、ぼやけるなど、ビジュアルストレスと同様の視覚的な困難の部分が強い場合は、魔法の定規シリーズが効果的であると言う事が分かっています。
視覚的な困難があるディスレクシアについての解説動画↓
また、視空間認知に困難が強く出る場合も文字のコントラストをおさえることで文字が認識しやすくなる場合がありますので、カラーを被せることは有用だと考えられます。
視空間認知(言語性)の困難があるディスレクシアについての解説動画↓